【第３回】外国出願

鹿児島市に事務所を構えた頃と思いますが、鹿児島市内で開かれた商標セミナーで、東京から来られた講師の方が、東京には外国出願をやる特許事務所はあるが、鹿児島には外国出願をやる特許事務所はないと発言されたことがあります。鹿児島県内の特許事務所には名称に「外国」の文字が入ってないのでそう思われたのかも知れません。ちなみに弊所の前名称は「東和博特許事務所」でした。

前職で外国出願の実務に携わっていたことから、私の事務所では外国出願もお受けしています。欧米の現地代理人とのやり取りは英語が基本です。アジア圏、特に中国・韓国・台湾の代理人とのやり取りは日本語ＯＫな事務所が多いです。多くの特許事務所は外国に提携事務所をもっていますが、当所も主要国に提携事務所をもっています。海外事務所との外国出願や拒絶理由対応の打合せはＷＥＢ会議を活用しています。海外代理人との意思疎通がずいぶん楽になりました。

外国出願費用を抑えられる制度として、国際特許出願（ＰＣＴ）や商標の国際登録出願（マドプロ）がありますが、鹿児島県内でもこれらの制度を利用するケースが増えています。外国出願費用の助成制度も設けられていますので、これらの制度を是非ご利用ください。